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<<   作成日時 : 2005/11/11 02:22   >>

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 最近、お酒を断っています。日曜のマラソン大会を目前に一応、がんばっています。最後に飲んでから、6日経ちました。


 なんだかんだでこのブログへの記述もほとんど出来なくなっています。忙しいと言えば忙しい。時間というのはかくも流れるように過ぎていくとは思いませんでした。あっという間に1週間2週間と過ぎていきます。この歳になって、事の重大さがやっと分ってきました。

 さてさて、僕は他人の意見にかなりキャパが大きく、受容的である、と思っています。そういう考え方もあるんだなぁ、と比較的謙虚に聞いていると思っています。ところが今日、どうしても納得できない議論を吹っかけられまして。
 それは、教育費用と教育。それらに関して1時間以上も熱く議論してしまいました。主に私立助成金についての議論です。
 現在、小学生1人あたりの学校教育費用のうち、年およそ90万円程度が税金から支出されています。中学生だともうちょっと高くなります。これは憲法で保障された教育を受ける権利を子供たちに提供するための社会支出であり、正当性を論ずる必要はありません。戦前は教育を受ける機会を奪われ、貧しいという理由で働かされる子供たちがたくさんいたのです。子供たちに権利だけ与えても実効性に乏しいので、逆に親のほうには教育を受けさせる「義務」が定められています。
 また、私立学校には、この公立の半分程度の助成金が税金から支出されているようです(調べたわけではありません)。

 ここで某氏、日頃はまっとうな人なんですが、あまりに現実離れをした考えを言うので、思わず熱い議論に発展してしまったのでした。

 彼曰く「私立助成金を公立と同程度に引き上げ、貧しい人でも私立に行けるようにするべきだ。だって義務教育なんだから、チャンスは誰にでも与えられるべきだから。子供が2、3人となると、下の子を私立に入れることが出来ないでしょう、我々サラリーマンの年収では。」
 彼は、日本社会が貧富で二極化されることは避けなければいけない、ということを日頃から言っているので、多分、この私立助成金の話しもこの辺の発想から出てきているのでしょう。貧しい親の子供がずっと貧しくて良いのか、ということを言いたいのだと思うのだけど、それと公立・私立の議論はぜんぜん違います。

★★★
 僕は彼の意見にいくつかの疑問や反論をぶつけました。
・現実の私学は明らかに教育を掲げた営利団体である点
 営利団体である組織に何故税金が投入されているのか、理解できない。そもそも今の私学助成金でさえ合理的な説明ができるのかどうかも怪しい。確かに、彼の論点からずれるが、多様な教育機関があって、画一的でない価値観を育むことは大切なので、僕も一切不要とは言わない。僕は助成金の引き上げという発想に、否、と言っているのです。

・子供たち自身が私立を選択する理由が何なのか、に対して合理的説明があるのか
 彼は子供が私立に行きたいと言っているのに、親の経済的な理由で公立しか行けないのは可愛そうだ、と、だから、私立も公立と同じ費用で行ければ良いのではないか、と言いました。それは彼の頭に中で、公立が下で私立が上、というのが支配しているからです。あとに繋がる議論なのですが、義務教育というのはある一定水準をクリアしたまったく同一のサービスを「万人」に提供するものでなければならないのです。地理的経済的な差で受けられる教育水準が違っては困るのです。一定水準で。だから原理的には私立や公立に上や下、などという議論は発生し得ないのです。私立を選択するもっとも端的な理由は「変な虫がつかないように」という親のエゴです。教育費は親の安心料とも言えるでしょう。それを何故、僕らの税金で埋めようとするのか、これもまったく理解できません。

・教育のインフラ整備に多額の税が投入されている。教育を受けるチャンスはいくらでもあるのに何故私立を選択するのか
 これについても、意味不明の答えでした。公立が木造校舎で私立は鉄筋、なんていう時代は過去の話しです。いまや、セキュリティだって確保されています。

・農村部や離島などは物理的に私学教育を受けるチャンスがない、これは機会的に平等なのか
 僕が言いたいのは、本質的にここです。子供たち全員が都会に住んでいて駅2つぐらい向こうに有名な私学があるような環境なら、まぁ、この話しも多少ーーは理解できるのですが、現実的には生まれの違いによって機会が変わってしまうのです。あーー僕は田舎の生まれだから、都会のみんなのように私立に行けない、となるのです。離島の小学生2人のために私立が学校を作りますか、作りませんよ。

★★★

 教育というのは万人に平等に与えられる「機会」です。だから、それを奪うようなことがあってはなりません。今の公教育がどうなのか、その水準は良いのか悪いのか、機会はちゃんと平等に与えられているのかどうか、そういう議論をするべきです。助成金がどうのとか、そういうナンセンスな話には本当に腹が立ってしまって。
 早々に公立の学校は程度が低いので私立に行かせよう、そのためには私学助成金を公立並に積んで、などという不届きなな発想に非常に強い嫌悪感を抱きました。そして朝から、熱い議論となったのでした。

 重ねて誤解がないように記しますが、私立が良いとか悪いとかそういう話ではないのです。
 助成金を公立並に引き上げるという考えをする前に、公教育の水準が今のままで良いのか、一定水準以上の教育機会が平等にあるのか、そういう議論が先でしょ、ということなんです。

と、ここでも熱くなってしまいました。
さらっと書いて30分。

 彼も最後には何とか理解してくれたのではないでしょうか。または面倒になって、納得したフリをしたか。

 

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内 容 ニックネーム/日時
 私の故郷北海道では東京等の状況と逆転しとります。私立の殆どは公立高校の滑り止めで、進学校の私立は存在しません。超進学校は十中八九公立です。成人になって初めて東京に来て、皆私立私立と血眼になってるのに驚いた。土地代も教育費も物価も高くまた家も通りも狭い首都圏の人達は本当に大変。でも上野千鶴子ではないが、良い高校入って一流大学卒業して大企業入ればバラ色の未来が約束される。そういう時代はとっくの昔に終わったような気が。今後の若い人達は、生きる糧の目標を決めたらなるべく早くその現場に入るよう努めるのでは?何となく21世紀は江戸時代のような熟練工の時代に、しかも今度は世界的に戻るような気がします。ただ首都圏ではその準備期間としての私立の選択は有利でしょうね(他の地域はそれぞれ別)。
ashi
2005/11/11 16:20
そうなんですよ。都会だけなんです、私立私立と血眼になっているのは。確かに教育は機会なので、なるべく多くのチャンスを与えたいとは思います。その中から自分の人生をチョイスできるようなそんな環境であればベストですね。ゆとり教育っていうのは実は我々大人サイドがもっとゆったり見つめることを指すのであって、ガキらをゆったりさせるものではない、ということだと思います。子供は、相変わらず猪突猛進で吸収できるときにたっぷり吸収させたほうが良いです。ただ、たくさんを吸収できない子供も多数いるわけで、そういう子供たちをゆとりをもって見つめよう、それがゆとり教育です。ちょっと出来ないからと、大人がガミガミ言うことありません。子供たちだって自分の人生は自分で背負うしかないのだから。いずれ好きな方向で頑張るしかないのですわ。従ってashiさんのおっしゃる通り熟練工の時代もアリ、だと思います。
tetsu
2005/11/12 18:40
 高度成長時代は良い大学→いい企業が幸せという価値でしたが、今や青春時代を勉強ですり減らしていい会社入って中年で突然減給と賞与カットで挙げ句の果てにはリストラされる時代です。気づかない方がおかしい。子供時代には記憶力や理解力の飛躍は猛烈なので(特に小学校高学年から)、この時期にフランス語でも天文でも百ます計算でもジャズコード理論何でもいいから、記憶力を酷使する勉強をがっつしやらせると、後々猛烈に効果があります。それは一人で考える能力を身につけ、微妙な判断をその場その場で独力で瞬時にし乍ら生き延びる為のサバイバル訓練。同時に身体を鍛えるべきなのは言うまでもない(スパルタは無意味。身体の使い方と限界を覚えるのだ)。21世紀は本物しか生き残れず、タフでガッツのある人以外は激流に飲み込まれるでしょう。学校はどこか安全な所を選び、あとは独力で自分を開発して行くしかない。天空の星々の統一的な運行の素晴らしさや異性の不思議さや心の奥深さ世界のダイナミクスを、学校や家庭が普通に子供達に教えられる時代になるまでは。しかし35年経っても変わらないなあ。
ashi
2005/11/13 19:25
自分たちが悩んでいる間にどんどん次の世代が大きくなってしまって、何だか、歴史とはこれの連続なのかなぁ、と思っている今日この頃です。少しの進歩も危うい人類の英知。
 長いお別れ、さらっと読みました。米国のあの当時の良い女、というのがまったく理解できません、相変わらず。どうして恋に落ちているのかが分らないのと、愛してると言われても、彼女が僕を愛していないことはお互い分っている、のかが、どうしても理解できません。謎です。大人の恋愛。
 しかし、マーロウはかっこ良いですねぇ。
tetsu
2005/11/13 23:13

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